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若さと健康の支えコラーゲン?若さと健康の基礎「コラーゲン」張りのある素肌と健康をつくるタンパク質:健康食品の効果を解説した書籍
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若さと健康の基礎「コラーゲン」 藤本大三郎 著 文庫サイズ・48頁 まえがき ?? 張りのある素肌と健康をつくるタンパク質 コラーゲンと聞けば化粧品??と、条件反射のように思いうかぶ人が大勢いるのではないでしょうか。 確かにテレビコマーシャルなどマスコミでとりあげられているのは、「コラーゲン配合の化粧品」ばかり。 これではコラーゲンを研究するものとして少し悲しすぎます。 コラーゲンは多面性をもち、万華鏡のようにあらゆるものに姿をかえて私たちの周りに存在しているのです。 コラーゲンはタンパク質の一種です。 人間の体内で、“細胞の足場”となって生命活動の維持に貢献しています。 コラーゲンがなくなれば人間の体はガタガタになってしまうでしょう。 それほどまでに重要なタンパク質なのです。 コラーゲンの研究は、世界的にかなり昔からされてきました。 しかし研究すればするほど、どんどん新しい顔をみせてくれるので、コラーゲンほど研究者泣かせで、それでいながら魅力的な物質はありません。 現在でもコラーゲンの研究は進行段階であり、食品から医用材料までひっぱりだこの状態で開発が進められています。 近い将来、コラーゲンを一〇〇%有効に使うことができたなら、私たちの食生活や、ことに医療にとって大きなプラスになることでしょう。 それほどまでに大きな期待を背負っているコラーゲン。 その実体を、できるだけ簡単にわかりやすく紹介したいと思っています。 コラーゲンはどんな構造をしているのか、どんな役割があるのか、どうして化粧品に配合されているのか、コラーゲンと病気はどのような関係にあるのか、など本書ではできるかぎりコラーゲンの多面性にふれながらその実体を解明しています。 古くからその存在を明らかにしながら、日々新しい面を見せてくれる??そして私たちの生活の最も近くに存在するタンパク質の一種「コラーゲン」について、正しい知識をもった人が一人でも増えることを願って本書を執筆いたしました。 ●皮膚や骨のコラーゲン量が減る 歳をとるとコラーゲンの変質がおこると共に、皮膚や骨などでコラーゲンの量が減ってきます。 皮膚ではコラーゲンの繊維がからみあって網目構造をつくり、これが弾力性のもとになっているのですが、高齢になると共に繊維がまばらになり、一本一本が細くなり、からみも少なくなります。 この結果、皮膚は弾力を失い、大きなシワやたるみができてきます。 骨はコラーゲンの繊維の周りにハイドロキシアパタイトというカルシウム化合物が沈着してできているのですが、歳をとるとコラーゲンもハイドロキシアパタイトも減ってきます。 その結果、骨はスカスカになり、もろく折れやすくなってきます。 骨量の減少がある値をこえると、骨粗鬆症と診断されます。 ●シワのばしやニキビあとに 細胞となじみやすいというコラーゲンの性質は、医用材料としてうってつけの特徴です。 現在では、けがやニキビのあと、深いシワをのばす治療として、これらの皮膚のくぼみにコラーゲンを注入し、皮膚の形をもとどおりにする方法がとられています。 ただ、まれに副作用がみられるため、事前に腕などにコラーゲンを注射し、大丈夫かどうかの皮内テストを行う必要があるそうです。 目 次 ?? まえがき?張りのある素肌と健康をつくるタンパク質    〈コラム〉コラーゲンは煮こごり? 第1章 コラーゲンの正体をつかもう    ・コラーゲンは線維状のタンパク質      コラーゲンは化粧品ではない      細胞と細胞のすき間を埋める      コラーゲンの役割      分子は固い鎖状の立体構造    ・不思議な三重らせん構造      ポリペプチド鎖からできている      らせんが崩れゼラチンに      四分の一ずれて規則正しく会合      プロコラーゲンからコラーゲンが    ・コラーゲンのアミノ酸組成と変性温度      グリシンが非常に多いコラーゲン      変性温度と三重らせんの深い関係    ・十数種類のコラーゲンファミリー      コラーゲンにも種類がある      ファミリーそれぞれの働き 第2章 コラーゲンと病気との関わり    ・コラーゲンの分解酵素の異常と病気      こう原病はコラーゲン病      コラーゲンを分解する酵素      コントロールされている分解酵素    ・分解酵素はガンの転移の原因になる      分解酵素のひきがねをひくガン      コラーゲン分解酵素を抑え込め      壊血病はビタミンC不足    ・破水、糖尿病から遺伝病にも関係      羊膜の主成分もコラーゲン      基底膜のコラーゲンが糖尿病に関与      遺伝病の原因はコラーゲンにある      架橋発見のきっかけはラチリズム病      骨粗鬆症の診断にも    〈コラム〉美肌とヒアルロン酸 第3章 からだの老化とコラーゲン    ・老化はコラーゲンの変質      老化や老年病とコラーゲン      加齢でコラーゲンが変質する    ・加齢によるコラーゲンの合成力の衰え      皮膚や骨のコラーゲン量が減る      関節の軟骨層が薄くなる      合成と分解のバランスが崩れる      細胞とコラーゲンの老化の悪循環 第4章 若さを保つために    ・保水効果抜群でハリのあるお肌に      コラーゲンを肌に塗ると……      角質層を通りぬけられない    ・サプリメントとしてのコラーゲン      コラーゲンを食べると……      タンパク質は分解されてから吸収      コラーゲンの合成が活発になる      健康補助食品の利用が便利 第5章 化粧品や食品ばかりではない利用    ・古くから皮革、写真用に使われる      天然皮革の代わりとして      ソーセージの皮の正体は…      写真にコラーゲンは不可欠    ・医用用など無限の可能性を秘める      シワのばしやニキビあとに      血管からコンタクトレンズまで      人工臓器の開発が進められている      人工皮膚は一部実用化されている      「改良コラーゲン」を目指して 【ハート出版ふるさと文庫】若さと健康の支えコラーゲン >>詳細を見る
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